日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

専門・認定看護師の活動紹介

診療科・部門について

専門・認定看護師の活動紹介

当院には、日本看護協会の認定する「専門看護師」が4名、「認定看護師」が15名います。それぞれの専門領域について、規定単位の教育研修を受けた看護師が、高い知識と技術を用いて患者さんのケアに携わっています。また、各部署からの相談に応え、必要な技術指導を行うなどの支援も行っています。

当院の認定看護管理者・専門看護師・認定看護師の領域と人数

認定看護管理者 (黒瀬真理子、垣田みどり、榎並育代、田村藤子、
         古吉美詠子、石富恵子、榊原和歌子)

認定看護管理者は、患者さんやご家族ならびに地域住民に対して、より質の高いサービスを提供できるよう、自身が管理する組織の課題を明らかにし、組織内の様々な部署や人に働きかけて、組織全体のサービス提供体制の向上に取り組みます。 また、地域との連携を図るなど、地域医療に貢献し赤十字の使命を果たせるように地域全体の医療・看護の質の向上に努める役割を担っています。役割を果たすために、認定看護管理者同士のネットワークを生かして看護管理を実践しています。

がん看護 (札埜和美、加藤英子)

がんの診断から治療や療養の中で、患者さんやご家族には体調や気持ちの変化が生じることがあります。また、それらに伴い生活の変容や様々な場面での意思決定が必要になります。
私たちがん看護専門看護師は、多職種のスタッフと一緒に患者さんやご家族が力を発揮し、その人らしく過ごしていけるようにサポートしていく専門家です。

精神看護 (三浦真衣、丹下友馨)

身体を病むとき、人は多かれ少なかれ心も不安定になります。病気は回復するのか、もとの生活に戻れるのか、様々な気がかりで心がいっぱいになり、落ち込んだり、怒りたくなることもあります。そのような患者さんやご家族の心のケアを専門とするリエゾンナースとして活動しています。また、看護師など職員のメンタルヘルス支援も担当しています。

小児看護 (熊野紗也加)

病気を持つ子どもも日々成長・発達していきます。あらゆる健康状態にある子どもとその家族に対して、子どもの最善の利益が守られるよう、子どもと家族のもつ力をサポートし、成長・発達を見据えた看護をおこなっていきます。また、そのきょうだいである子ども、親や家族が病気という境遇にある子どもの支援も行い、家族を支えるチームの一員として、スタッフと一緒に取り組んでいきます。

がん化学療法 (山野千夏、玉置由紀子、坂之上久美子)

がんの治療のひとつである抗がん剤治療(化学療法)は、さまざまな副作用症状が生じるだけでなく、治療が長期間にわたることにより精神面または社会面の苦痛が生じることもあります。私たちは、患者さんが抗がん剤の治療を確実に安全に、少しでもそういった苦痛が少なく日常生活を過ごせるように指導や支援をしています。

緩和ケア看護 (見森恵美)

緩和ケアは、がんと診断された時から身体の痛みや治療の副作用による苦痛、病気や治療への不安など気持ちのつらさを和らげるケアです。また患者さんだけでなくご家族へのケアも行います。主に入院中、外来からの相談に対応していますが、地域との調整を含め、その人らしく生活できるよう多職種と連携しています。

皮膚・排泄ケア看護 (大前美由紀)

病気や骨折のために動けなくなり、『床ずれ』ができてしまうことがあります。『床ずれ』をきっかけに寝たきりになってしまうことも少なくありません。『床ずれ』を作らないように、あるいはできてしまったものが早く治るように、ケア方法の提案をしています。また、人工肛門・人工膀胱になった方へのケア方法や生活指導など支援も病棟看護師とおこなっています。

感染管理 (山水有紀子、山本浩之)

感染管理室では患者さんが安心して入院生活が送れるよう、職員が安心して働けるよう、日々感染対策に取り組んでいます。
感染管理室には専従の看護師として感染管理認定看護師が配置され、ICT(感染制御チーム)の一員として、医師、薬剤師、臨床検査技師らとともに、精力的に活動をおこなっています。
主な活動は感染の予防と発生時の迅速な対応、職員教育、ラウンド、広報活動などです。昨今では院外のご施設や地域にも出向き、感染症にかかる研修会や訓練などもおこなっています。

集中ケア (神垣町枝)

生命を脅かす状況になった時、根本の病気だけでなくさまざま合併症を併発することがあります。また、体だけでなく精神的にも大きな負担としてのしかかります。このため、患者さんやご家族に寄り添い、できるだけ早期に回復できるようにかかわっていきます。こういった看護ケアが看護師一人ひとりできるように、指導教育しています。

摂食・嚥下障害 (松本小百合)

さまざまな病気により「食物がたべられない」「飲み込めない」「むせてしまう」などの症状が出ます。しかし、その症状を自覚されないことも多く、肺炎や窒息につながることもあります。私達は、誤嚥予防や安全の美味しく食事ができるように、訓練や食事の方法を指導・実践しています。

透析看護 (井上智子)

腎臓の機能が低下し、腎臓の保護・治療が必要なかた、血液透析や腹膜透析などの腎の代替治療を必要とされるかたを対象として、安全な透析治療を提供するためのケアを最優先に活動しています。また、透析治療は患者さんの自己管理が必要となります。透析治療をおこなう患者さんに対して、生活の調整と長い治療による精神面での苦痛に対して支援をおこない、その人らしい生き方が送れるように専門知識を用いた関わりをおこなっています。

手術看護 (管田忍、梶本昌良)

手術は心身ともに大きな負担を伴います。私たちは、手術を受けられる患者さんが安心して安全・安楽に手術を受けられるよう支援しています。患者さんやご家族の不安や心配ごとに対する支援や、早期回復を促進するために合併症に留意した手術前からの指導や手術中の看護を実践しています。また、手術を受ける患者さんの環境は、外来、病棟、手術室と治療の場の変化と共に、かかわる看護師も違ってきます。私たちには、手術看護を外来・病棟看護師に伝え、継続した看護が実践されるよう働きかける役割があります。外来、手術室、病棟など関連部署と連携し、手術前、手術中、手術後を通して一貫した看護を提供できるよう勉強会も開催しています。

認知症看護(山本洋子)

認知症高齢者のかたは、入院すると環境の変化に対応できず、不安で戸惑いやすい状態にあります。
そのため、その人の病期に合わせた理解しやすい説明やコミュニケーションを心がけ、安心して療養できる環境づくりをおこなっています。また、思いや考えがうまく伝えられない認知症高齢者を正しく理解し対応していただくために、病棟スタッフへの指導や相談にも対応しています。

脳卒中リハビリテーション看護 (松田健司)

脳卒中は急性期治療の発展により死亡順位は下がってきていますが、さまざまな機能障害を来してしまい、元の生活に戻ることが困難なかたが多くおられます。そういった患者さんの生活の再構築をセラピストとチーム一丸となってしっかりサポートしていきます。また、再発しないための指導もしっかりおこないます。

心不全看護 (計田一樹、安田花名子)

心不全は高血圧や不整脈などさまざまな原因で起こります。心不全を繰り返さないように病気と上手に付き合っていくことが重要です。心不全を予防するためには治療のほかに患者さん一人ひとりにあった日常生活の過ごし方がとても大切です。患者さんにあった予防方法を考え、より豊かな生活が過ごせるように支援しています。

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