~医療の知恵~「リンパ節が腫れる」

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リンパ節(腺)は全身にあるリンパの流れの関所のようなもので、外から触れることのできる首、腋窩、鼠径部の他、胸の中、お腹の中などに600個ぐらいあります。本来細菌などが全身に広がるのを抑える役目があり、普通は1㎝以下の大きさですが、細菌感染症などでは1㎝以上に腫れることがあります。子供のころは風疹やはしか、水疱瘡、おたふくかぜなどリンパ節の腫れをよく経験しますが、成長するにつれ徐々に少なくなります。しかし健常成人でも時に鼠径リンパ節が触れることはあります。

リンパ節はいろいろな原因で腫れます。猫やウサギなど小動物にかまれたりひっかかれたりした後、近くの鼠径部や、腋窩のリンパ節が腫れることがあります。猫ひっかき病といい、痛みを伴うことも伴わないこともあります。15才以上30才代前半までによく見られるのは伝染性単核球症と亜急性壊死性リンパ節炎という2つの病気です。いずれも良性ですが、発熱を伴い有痛性の首のリンパ節腫大をきたし時に肝障害も併発します。40才を過ぎてリンパ節が腫れたら要注意です。特に、痛みがなく、硬く3㎝以上に大きくなるようでしたら悪性疾患の可能性も考えなければなりません。

リンパ節が腫れたらどこを受診すればよいのでしょう。血液内科で対応しますが一般の内科でも構いません。首のリンパ節でしたら耳鼻科が、腋窩でしたら乳腺外科でも対応します。

血液内科部長 麻奥英毅