~医療の知恵~「なぜ糖尿病の治療をするの? 〜合併症の話〜」

カテゴリー: ~医療の知恵~ パーマリンク

みなさまは、健康診断や人間ドック、あるいはカゼなどでお近くの医院を受診した際の血液検査で、血糖やHbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)を測る事があります。そして、もし高い値(高血糖)だったら、医師や看護師から治療を勧められるでしょう。「ぶどう糖負荷試験」をしたことがある方もいるかもしれません。

でも、血糖値が高くても症状は何もないという方が大勢います。何ともないのに、どうして食事療法をしたり、運動をしたり、薬を飲んだり、注射をしたりするのでしょうか?

 

そうです、合併症です! 糖尿病は、合併症を起こすから無症状でも治療をした方が良いということを知っておられる方も多いと思います。

糖尿病の合併症には、「急性合併症」と「慢性合併症」があります。

図

急性合併症の時は、入院治療が必要になります。救急車で来院される方も多いです。

慢性合併症を防ぐためには、血糖のコントロールが大切ですが、血糖値だけではなく、血圧や脂質のコントロール、禁煙なども大切です。この表にはありませんが、糖尿病患者さんではガンが多いことも分かっています。

 

当院では、患者さんの合併症を定期的にチェックし、合併症のない、素晴らしい人生を送っていただくお手伝いをしています。

今、糖尿病の治療をしていない方は、合併症を防ぐためにも、ぜひお近くのクリニックを受診して治療を開始してください。また、治療中の方は、血糖値やHbA1cに一喜一憂するだけではなく、定期的に合併症をチェックするようにしましょう。

 

内分泌・代謝内科部長 亀井望