~職員コラム~小さな病変を見つけるために(胸部レントゲン画像差分システム)

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今回の職員コラムは中央放射線科です。

当院の健診では、左右の肺や心臓など、胸部の臓器の形や病変をチェックするために、X線を照射して濃淡の像を映し出す胸部レントゲン検査を行っています。

肺がんの早期発見、肺結核、肺炎、気管支炎などの肺の炎症、肺気腫、気胸、胸膜炎、心臓病、心肥大、胸部大動脈瘤などがこの検査でわかります。

毎日多くの方が健診に訪れ、たくさんのレントゲン画像を医師(読影医)が、限られた時間の中で注意深く診断するのは大変負担のかかることです。

わずかな変化でも読影しやすいように、当院がいち早く導入したのが「胸部レントゲン画像差分システム」です。同じ健診者の方の過去と現在のレントゲン画像を重ね合わせ、過去から現在で変化している部分=異常と想定される部分を強調することが出来るシステムです。過去と現在の画像には、身体の向き、体形の変化、呼吸や心拍などによってズレが生じてしまいますが、過去と現在の画像のズレを自動補正し胸部の組織を高精度で重ね合わせることができるため、わずかな変化も抽出することが可能になります。

これにより、早期の小さながんなどが見つけやすくなります。

一例をお見せしたいと思います。

まず、下の画像は現在のレントゲン画像です。

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そして、過去の画像です。

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上のふたつの画像を重ね合わせ(差分)により過去から現在においてへ変化している部分(異常と想定される部分)が強調されたのが下の画像で、まるで囲んだ黒く見えている部分です。

変化していることが普通の現在のレントゲン画像よりもよくわかると思います。

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このシステムは胸部レントゲンを撮影すると自動的に作成され普通の画像とともに医師のもとに送られ高度な読影診断の補助として役立っています。

 中央放射線科 田中 久善