当院看護師をトルコへ派遣!被爆者の平和活動に同行

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トルコでの平和活動のため、被爆者の方の随行として当院の看護師が派遣されましたのでご紹介します。

4月に長崎で開催された『国際赤十字の核兵器廃絶関係会議』に参加し、長崎の被爆者の証言を聞かれたトルコ赤新月社副社長Dr.Naci Yorulmaz氏から、日本赤十字社の近衞社長に被爆者をトルコに派遣して欲しいと依頼があり、笠岡貞江さん(84)の派遣が決定しました。

笠岡さんは健康でいらっしゃいますが、高齢であることを考慮し、健康管理とトルコ赤新月社との連絡調整役として、国際救援開発協力要員である当院の日隈 妙子看護師が派遣されました。

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左から日隈看護師、
トルコ赤新月社福社長Dr.Naci、
トルコ赤新月社社長Dr.Kerem

*トルコと日本は歴史的に深い結びつきがあります。↓
日本人を救出するために戦火の中フライトしたトルコ航空https://matome.naver.jp/odai/2136219086880622801
エルトゥールル号遭難事件
https://matome.naver.jp/odai/2136957767984439301

 

初日は、赤十字連盟とトルコ赤新月社が支援しているシリア難民のためのコミュニティセンターを訪問し、戦争被害にあった子ども達や女性と触れ合いました。

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難民の子供たちと折り紙をする笠岡さん

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体験に真剣に耳を傾ける女性たち

 

2日目は、大学で一般の方や学生向けに証言(講演)を行いました。
スライド1

多くの報道陣も駆けつけ、大規模な講演会となりました。
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トルコ赤新月社 社長もトルコ国内外に向けて原爆の恐ろしさ、平和への思いを訴えられました。

スライド3
記念品が笠岡さんへ贈られました。

3日目は、日本領事館にて記者会見が行われました。
スライド4 (左)日本領事館をトルコ赤新月社幹部と共に訪問  (右) 日本総領事江原功雄氏・笠岡さん・トルコ赤新月副社長・通訳

記者会見にもトルコ国内外へ発信するメディア(日本のNHKのような)や新聞社などが来ていました。
スライド5
この3日間で受けた取材の様子。 連日の取材に対しても積極的に受けられる笠岡さん


~以下、日隈看護師からのコメント~

トルコ赤新月社の全力のサポートのおかげで、短期間ながらも多くの取材を受け、より多くの方々へ戦争や原爆の恐ろしさ、それに伴う人々の苦しみを笠岡さんの悲しい体験を通してお伝えできたと思います。

「ほんの10年前まで語ることすら辛かった。」その笠岡さんの心を動かしたのは、もっと多くの人に知ってもらいたいと行動する地域の子ども達でした。

以降、笠岡さんはアメリカやスペインなど外国での講演はもちろん、毎月10回ほど修学旅行生などの資料館を訪れる人々へ伝えることを続けておられます。

思い出すことも辛い体験を、繰り返し繰り返し話すことは、どれだけ辛いことでしょう。

トルコの講演では、「彼女は話すことで辛くないか、大丈夫か?」とサポート役の私に話しかけてくださる方が何人もいました。

涙ぐみながら辛い体験を話される姿に皆、言葉を失っていました。

笠岡さんは、「戦争や紛争の被害を被るのは女性や子ども、高齢者である。幸せだった日常が一瞬で奪われてしまった。同じ過ちは繰り返してはならない。日本の子供たちでさえ、戦争や原爆のことを知らない。知らなければ、何もできないから、一人でも多くの人に知ってもらうことが大切。世界中の人々に戦争や原爆の恐ろしさ、それによって奪われた日常、悲しみ、言葉にならない想いをまだまだ伝えていきたい。」と話されていました。

今回、トルコの方々に笠岡さんの想いは重く受け止められたのではないでしょうか。
この平和への活動のお手伝いができたことを大変光栄に思います。
また、改めて、赤十字の組織力も感じ、同じ平和への思いを共有し尽力して下さったトルコ赤新月社にも感謝いたします。
今後も、平和の大切さを発信するとともに、赤十字の一員としての使命を果たしていきたいと思います。