~医療の知恵~「関節リウマチ」

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皆さんは関節リウマチというとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。

医療漫画の金字塔に手塚治虫先生のブラックジャックという作品があります。その中の「おばあちゃん」というお話に関節リウマチを患っている女性が登場します(図1)。

スライド1このおばあちゃんは、あちこちが痛くなって動くのもままならない様子です。

ご存知の方も多いかと思いますが、手塚先生は医師免許をお持ちでした。
この作品は昭和53年に発表されていますが、専門的な知識を持った先生の眼でご覧になっても当時の関節リウマチに対するイメージはそのようなものであったと考えられます。

また、現在でもインターネットで関節リウマチについて検索すると「死ぬまで激痛に苦しむ」「関節が変形してしまう」「最終的に寝たきりになる」といった悲観的な情報が少なくありません。果たしてこれは本当なのでしょうか。

確かに、以前は関節リウマチでは関節の変形が徐々に進行し(図2)、診断されてから10年経つと約半数の方が寝たきりになり、関節リウマチの方では平均余命が10年短いとされてきました。

しかし、この十数年の間に関節リウマチの診療技術は革新的な進歩を遂げ、現在は適切な医療を受ければ痛みが和らいで関節の変形も進まず、平均寿命も通常と変わらなくなる時代になりました。

この飛躍的な進歩をもたらしたのが生物学的製剤というお薬です。
当院では生物学的製剤を積極的に使用し、患者さんの状態の改善を目指しています。
このお薬は高価なのが難点ではありますが、医療費の公的助成制度を使用したり、新薬の治験に参加したりすることで経済的な負担を減らせる場合があります。

スライド2
関節リウマチでお困りの方は、まずはかかりつけの先生とご相談し、一度専門医の診察を受けられてはいかがでしょうか。

リウマチ科部長 澤部 琢哉