~医療の知恵~「めまい」

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「めまい」を感じたことがある人は老若男女にかかわらず少なくないと思います。
しかし、人によって訴える「めまい」は千差万別です。
典型的なめまいとして、回転性めまい(ぐるぐる回り、通常吐き気を伴うめまい)と、
動揺性めまい(地面が揺れるようなふらふらするめまい)の2つがあります。

めまいの原因としては内耳性、中枢性(脳血管障害)、循環器障害、自律神経障害、心因性などいろいろありますが、半数以上が内耳性めまいということから「めまいは耳鼻科」ということになっています。
一瞬目の前が真っ暗になる、意識がなくなるなどの症状を伴うめまいは、脳血流の低下を意味しており、心臓に原因があることがあります。
重要なのは、「命にかかわる危ないめまい」すなわち「脳出血、脳梗塞など脳血管障害によるめまい」を見分けることです。
内耳性めまいは、めまいがいくら強くても命を落とすことはありません。
めまいと同時に難聴が出現した場合は、メニエール病など内耳性めまいが疑われますが、脳血管障害でも難聴が出現することがあるので注意が必要です。
「危ないめまい」の徴候としては、意識障害、手足などの麻痺・しびれや構音障害、頭痛などがありますが、これらの徴候がなくても糖尿病や不整脈などの脳血管障害の危険要素となる合併症がある場合には、「危ないめまい」の可能性が高くなるため、耳鼻科より先に脳神経外科、内科受診をお勧めします。

耳鼻咽喉科部長 平川 治男