~職員コラム~「父の書~2つの心~」

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今回の職員コラムは中央棟8階の豊田看護師長です。

私の父は書家でした。父の書は、勢いがある一方、繊細で優しさが感じられます。
筆で書いた文字は、墨の量や力の入れ方などで、全く違って見えるものです。
書いた人の癖や性格、人となりも見た者に伝わることが書の魅力の一つです。
今でも、父の書を眺めることで自然と心が穏やかになります。
雑念がなくなり、落ち着くのです。
今回、2つの作品を紹介します。

「心美しく」

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現在、この書は、私の地元のI病院のロビーに飾ってあります。
『美しい心を大切に・・・』と、父は一筆ひと筆に思いを込めて書いたはずです。
内面を磨きながら成長していくことを看護師の娘に期待していたのではないでしょうか。


「寂然不動(じゃくねんふどう)」
 (禅語)

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父からもらった書です。
「物音一つせず、ひっそりとし、また、海面が雨や風、嵐で波立とうとも、微動だにしない深海の水のように不動である。」という意味があるそうです。
その情景を想像すると、確かに物事に動じない様が伝わってきます。けれど、なかなかそうはいかないのが現状です。ちょっとしたことで心が揺り動かされてしまって、心の落ち着きをなくしてしまいそうになることもしょっちゅうです。
でも大切なのは、心の動揺や混乱があっても、本来の自分の心の動きに戻すことができるかどうかです。
心を静め、自己を見つめ直すことを、この書から学んでいます。

これらの書に込めたられた心は、看護管理者としての大切な道しるべとなっています。