~職員コラム~採血管のおはなし

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今回の職員コラムは検査部です。

病院で行なわれる検査はいろいろあります。中でも血液の検査は毎日多くの依頼があがってきます。採血の時には、様々な色や大きさの採血管に血液を採らせていただいていますが、「なんで何本も採血されるのだろう?1本で全部済めばいいのに…」と思われる方も多いでしょう。

これは、血液検査には数多くの検査項目があり、それぞれに適した種類の採血管を選ぶ必要があるからです。例えば…、

①白血球・赤血球・血小板の検査には、白い顆粒が入った短くて細い紫または空色のフタの採血管を使用しています。血球の数を調べるには、血液そのままを機械に吸引させる必要があり、血液が固まらないようにしなければなりません。また、細胞の形や大きさ、性質などを顕微鏡で観察するので、細胞の形が変わらない種類の薬を添加する必要があります。

②血糖の検査は灰色のフタの採血管です。これにも白い顆粒が入っていますが、①とは異なる成分が含まれていて、採血した後に採血管の中で赤血球などが血糖を消費してしまって値が低くなるのを防いでいます。また、ヘモグロビンA1cは赤血球の中にあるので、血液が固まらないようにして検査しています。

③ゴム栓(樺色)の10㎝くらいの採血管は、肝機能検査や腎機能検査、コレステロール、電解質の検査で使用しています。固まった血液から滲みだしてくる「血清」といわれる液体成分を遠心して取り出し、測定に使用しています。測定の邪魔をすることがあるので、①や②のような血液を固まらせない薬は入っていません。

このように添加する薬などによって検査ごとに向き不向きがあるため、数多くの採血管で採血をさせていただいています。

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