~医療の知恵~ 術前診察について

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手術を受ける患者さんにとって大切なことは、安全性と快適性です。さらに手術後の合併症を少なくし、より早く日常生活に戻れるようにしなければなりません。そのために重要なことは、手術前に患者さんの合併症を把握し、その対策を準備することです。

では、実際にどのようなことをするのでしょうか?

当院では、手術前日に術前診察外来を受診していただき、予め記入いただいた問診票をもとに今までの手術経験や病気の有無、食べ物やクスリのアレルギーの有無などをお聞きします。次に、血液検査や呼吸機能検査、心電図、胸部X線写真に異常がないか確認します。特に欠かせないのは、気道の評価です。全身麻酔中は、患者さんは眠ってしまい、呼吸は気管チューブという管で行います。口が開きにくかったり、折れやすい歯があれば、管が入りにくくなります。他にも、患者さんごとに麻酔リスクは異なるため、全身状態や手術内容に応じて最適な麻酔方法を提示し、起こり得る合併症を説明し、患者さんと家族のご理解と同意を得ることになってます。

「手術という治療は痛いこと・怖いことをする」というイメージがあります。

誰だって、痛いのはイヤですし、怖いですよね…?

でも病気を治すための治療が理解出来たら、安心して手術に臨めるのではないでしょうか?

術前診察で分かりやすい説明と十分なコミュニケーションを取ることによって、患者さんと共に麻酔科医も病気に立ち向かっていること、患者さんは一人孤独ではないことを伝え、その不安が少しでも和らぐよう麻酔科・手術室スタッフ一同、心掛けています。

麻酔科 副部長  三木智章