~職員コラム~人工呼吸器について

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今回の職員コラムは、臨床工学課です。

臨床工学課では様々な医療機器を管理していますが、今回は人工呼吸器を紹介したいと思います。

私たちの身体は呼吸によって空気中の酸素を肺から体内に取り込み、身体を動かすためのエネルギーを産生し、活動により産生された二酸化炭素を肺から体外に排出しています。

これが何らかの原因により通常の呼吸では、酸素を取り込めなくなった状態を呼吸不全といいます。この呼吸不全という状態になると人工呼吸器が必要となります。

人工呼吸器は空気中の酸素(21%)より高い濃度の酸素を肺に送ることや通常より高い圧をかけることで肺を拡げて呼吸を助ける、肺を休める役割をしています。

人工呼吸器は「マスク用」と「挿管用」の大きく2つに分けられます。さらに使用用途により様々な種類の呼吸器に分かれます。下の写真は一例となります。

◆在宅用                                                                                 

200527_臨床工学課

 

 

 

 

 

   

 

◎マスク用人工呼吸器

 (適応疾患)

 睡眠時無呼吸症候など

 (特徴)

 小型。鼻のみを覆うマスクを使用。就寝中、 気道が閉塞しないように圧をかけ続ける。            

 

200527_臨床工学課2

 

 

 

 

 

 

 

◎挿管用人工呼吸器

(適応疾患)

神経筋疾患など

(特徴)

小型。病院設備の酸素配管が無くても使用可。移動、停電時にも長時間使用可能なバッテリーを搭載。回路構成が簡単。

◆病院用

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◎マスク用人工呼吸器

(適応疾患)

急性呼吸不全など

(特徴)

挿管用と違い会話が可能。マスクがさまざまな種類がある。鼻口を覆うもの顔全体を覆うものヘルメット                        型など多彩。

200520_臨床工学課4

 

 

 

 

 

 

 

◎挿管用人工呼吸器

(適応疾患)

急性呼吸不全など

(特徴)

チューブを口から鼻から挿入するため、体への 負担は大き い。マスクから 空気漏れがないため、安定し た呼吸管理ができる。

 

今ニュースで人工呼吸器のことが取り上げられていますが、新型コロナウイルス性の重症肺炎になった場合は、安定した呼吸管理が必要なだけでなく、感染予防の観点からも挿管用の人工呼吸器が必要となります。(在宅用やマスク用だと空気が漏れるため)