~医療の知恵~「間質性肺炎」

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間質性肺炎をご存知でしょうか?「肺炎でしょ?死因の上位の・・・」と思われる方も多いと思いますが、一般的な肺炎と違います。一般的な肺炎は、肺胞(はいほう)と呼ばれる部位に細菌やウイルスなどが感染し炎症が起こりますが、間質性肺炎は肺胞の壁(間質(かんしつ))に炎症が起こります。間質性肺炎は感染以外に薬剤や膠原病(こうげんびょう)、石綿などの粉じん、放射線治療なども原因となります。

間質性肺炎になった肺胞の壁は硬くなり肺の膨らみが悪くなるので、様々な症状がみられます。初期には一般的に症状はありませんが、咳や労作時の息切れがみられることが多く、進行すると息切れが安静時にもみられるようになり酸素吸入が必要となることもあります。

レントゲンでは初期に発見が難しく、健診時の聴診や肺機能検査、CT検査で異常がみつかることも多いので、健診を受けることをお勧めします。肺癌を合併しやすく、時に急激に進行する場合もありますので、何かしら異常を指摘された場合は、呼吸器科にご相談ください。

間質性肺炎の患者さんはかぜやインフルエンザなどの感染をきっかけに急激に進行し呼吸困難となることがありますので、ワクチン接種、感染対策を十分おこなってください。

呼吸器科 副部長 松本奈穂子