~職員コラム~ご存じですか「野球肘検診」

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こんにちは、検査部の浅野です。

みなさんは「野球肘」と言う言葉をご存知でしょうか?
学童期・成長期に投球動作の反復により生じる肘障害です。障害部位によって、内側、外側、後側障害と分類されます。なかでも外側型野球肘といわれる上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎 (Osteochondritis Dissecans: 以下OCD)は、内側型野球肘に比べると症状の発現が遅く,痛みを主訴に病院を受診してからでは診断が遅れることが多いです。進行例では手術治療が必要となりますが、早期に発見すればほぼ間違いなく治るそうです。

その早期発見の取り組みとして『野球肘検診』というものがあります。検診の内容としては、まず医師が問診し、ソノグラファー(超音波診断装置の走査者)が超音波検査で骨の状態をチェックし、理学療法士がストレッチ指導を行います。超音波検査は、X線撮影やCT検査では写らない軟骨の状態が観察できます。

特に早期発見が必要なOCDの初期はX線撮影では分かりませんが、超音波検査で見つける事ができます。そして、なにより超音波検査はX線撮影やCT検査のような放射線被曝がありません。また、コンセントさえあればどこででも検査ができます。検査時間は約3~5分で終わり、痛みもありません。

超音波検査の様子~こんな所見をチェックしています

超音波検査の様子~こんな所見をチェックしています

広島市でも数年前に有志による「野球肘検診」チームが立ち上がり、わたしもソノグラファーの一員としてこれまでに数回検診に参加しました。
未来のCarp選手の肘を守る取り組みが、今後さらに広まろうとしています。

超音波検査による検診風景

超音波検査による検診風景

広島市内から集まったソノグラファーと医師(後列中央)

広島市内から集まったソノグラファーと医師(後列中央)