~医療の知恵~こまめな保湿で肌を良い状態に保ちましょう

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イギリスの自然科学者、ダーウィンは著書『種の起源』で、生命は進化する、と明確な形で提起しました。その後の研究で、約38億年前に生命が地球に誕生したと考えられています。

脊椎動物は、初期の魚類から、両生類として約3億7500年前に陸に上がり、爬虫類を経て、大型動物である哺乳類へと進化しました。

人類の祖先である魚類は、体表は多くの鱗で覆われ、常に水中を漂っているため、保湿や紫外線防御等の機能は全く必要とされませんでした。

では陸に上がったことで、体にどのような変化がみられたでしょうか。

地上での最大の敵は乾燥であり、その他にも物理的外力や紫外線といった、全く新しい環境ストレスに対抗する機能を獲得しなければなりませんでした。

そこで人類は長い歴史の中で、乾燥や紫外線から身を守るために、鱗は表皮を獲得し、皮膚へと進化しました。

皮膚は成人で約1.6平方メートルの面積(約畳1枚分)があり、人体で最大の臓器といわれています。

正常な皮膚は、角質層に守られており、異物が侵入しにくい構造となっています。
しかし、乾燥や湿疹等でアレルギー物質が角質層を通過すると、免疫細胞と反応して感作が起こります。これを経皮感作といい、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息等のアレルギー疾患の発症に大きく関与することが近年わかってきました。

現在は、経皮感作をなるべく防ぐことが治療の大きな目標となっています。

冬は一年で最も乾燥する時期です。
こまめに保湿を心がけ、肌(皮膚)を良い状態に保つことが大切です。

皮膚科 副部長 佐々木 諒