日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

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2022.11.25

その他

B型慢性肝炎も治る時代がくるかもしれません

日本のB型肝炎治療ガイドラインでは、 B型肝炎ウイルス(HBV)持続感染者における抗ウイルス治療の長期目標が「B型肝炎表面抗原(HBs抗原)消失」に設定されています。

このたび当院も参加した新規B型肝炎治療薬の国際臨床試験(B-Clear試験)の成績が、米国の医学雑誌(N Engl J Med)に発表されました(2022年11月8日オンライン版)。B型肝炎ウイルス(HBV)のmRNAを標的とするペピロビルセン300mgを週1回24週間投与することにより、B型慢性肝炎患者の9~10%において24週間にわたる持続的なHBs抗原およびHBV DNAの消失が認められました。

今後B型慢性肝炎もC型肝炎のように治る時代がくるかもしれません。

第二消化器内科部長 辻 恵二

医学雑誌を手にした辻部長

下記よりN Engl J Medホームページおよび現在当院にて実施中の臨床試験のページへリンクします。ご興味がある方はご覧ください。

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