日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

臨床工学課

診療科・部門について

臨床工学課

臨床工学課のご紹介

臨床工学課の方針

概要

臨床工学課は医療技術部に所属し、臨床工学係、医療機器管理係、血液浄化係から構成されています。
臨床工学係では手術室・集中治療室の医療機器管理、集中治療室での血液浄化業務などをおこなっています。医療機器管理係では、中央貸出機器、外来・病棟設置機器の管理、循環器関連業務(心臓カテーテル、ペースメーカー関連、アブレーション)などをおこなっています。血液浄化係は透析センターの機器管理、血液浄化業務などをおこなっています。
勤務体制は日勤、早出(手術室業務のみ)、準夜(透析センターのみ)です。また24時間緊急対応ができるよう当直体制をとっています。
そのため、様々な業務に対応できる教育体制を構築しています。

業務内容

集中治療室業務

集中治療室はICU病床4床、HCU病床8床、救急病床8床からなっています。そこでおこなわれるHD、CHDF、血漿交換など血液浄化療法の臨床技術サポートをしています。また人工呼吸器、補助循環装置(IABP、PCPS)の管理、その他集中治療に必要な機器(輸液ポンプ、シリンジポンプ、除細動器、生体情報モニタ等)の管理をおこなっています。

手術室業務

手術室では、機器のセッティングや麻酔器、内視鏡装置、レーザー機器などの使用前点検、立ち合い業務(ダヴィンチ、セルセーバー等)をおこなっています。また手術中にトラブルが発生した際に迅速に対応できるよう、日勤帯は1人以上常駐としています。様々な機器の点検にはチェッカーなどを用い、精度管理をおこなっています。

ME機器管理業務

ME機器管理業務では、院内で使用する輸液ポンプ、シリンジポンプ、心電図モニタなど27種2,900台を中央管理しています。年間で15,000件ほど機器の貸出・返却があり、返却時には終業点検をおこなっています。
また、外来、病棟含めて院内すべての医療機器について、保守管理をおこなっています。機器の安全使用の確認のため、人工呼吸器ラウンドを毎日おこなっています。また、医療安全推進室と協働で心電図モニターラウンドを2か月毎、輸液・シリンジポンプラウンドを各部署年1回おこなっています。

循環器関連業務

ペースメーカー関連業務では、植込み手術、手術、MRIのバックアップ、外来フォローアップチェックだけでなく、予約外や緊急時など、医師から依頼があれば迅速に対応できるようにしています。
アブレーション業務は、3Dマッピング装置、ポリグラフの操作、アブレーション中の人工呼吸器の管理を臨床工学技士でおこなっています。心臓カテーテル業務は、直接介助業務をおこなっています。

透析業務

透析センターにて、血液透析の準備、バスキュラーアクセス穿刺、開始・終了時の装置操作をおこなっています。また、個々の患者さんに合わせた処方透析も実施しています。血液疾患や人工呼吸器装着等、重篤な全身状態で透析センターに来られない患者さんには、病棟、集中治療室での出張透析を実施しています。
安全な透析医療を提供できるように透析用水、透析液の水質管理、透析装置の保守管理は日々徹底しておこなっています。

高気圧酸素療法業務

平成18年度に高気圧酸素治療装置1台を導入し、現在は2台で運用しています。安全に治療を実施するため、患者オリエンテーション、ボディチェック、機器の操作を臨床工学技士主導でおこなっています。1日10件の治療枠を設けており、年間で1,600件の治療実績があります。

アフェレーシス業務

造血器悪性腫瘍などの治療において、幹細胞移植という選択肢があります。幹細胞移植にも種類があり、末梢血幹細胞移植(PBSCT)、骨髄移植(BMT)、臍帯血移植に分けられます。
当院フェレーシス室では末梢血幹細胞採取(自家、血縁、ドナー)を年間100件実施しています。また骨髄移植において、提供された骨髄が血液型不適合であった場合に必要となる骨髄濃縮も、臨床工学技士がおこなっています。

教育業務

教育業務は臨床工学技士の業務の柱であり、機器の安全使用のためには欠かせません。定期で決まっているもの(新人看護師、研修医対象研修会)だけでなく、新規機器導入時や、各部署から依頼があれば、その都度対応しています。また、呼吸サポートチーム(RST)のメンバーにも入っており、RST主催の研修会も講師として参加しています。
学生実習も積極的に受け入れ、指導をおこなっています。

臨床工学課 スタッフのご紹介

職名氏名
臨床工学課長土屋 享子
臨床工学係長重松 大志
主任今田 寛人
藤川 亮
檜垣 和江
小松 千里
櫻田 由布子

他、臨床工学技士7名 全14名

資格紹介

透析技術認定士5名
3学会合同呼吸療法認定士4名
臨床ME専門認定士1名
第2種滅菌技士2名
周術期管理チーム認定臨床工学技士1名
認定集中治療関連臨床工学技士1名
臨床高気圧酸素治療装置操作技師1名
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