爆風でゆがんだ鉄製の窓枠 Information 6お伝えしたい旬な情報表敬訪問(左からアームストロング氏、藤本副院長、古川院長、ハーパー氏)メモリアルパークでの記念撮影原爆殉職職員慰霊碑被爆当時の広島赤十字病院現在の広島赤十字・原爆病院130.0人と、高齢化の進行に伴い5年で14%程度減少して80年前のあの日、大きな被害の中で苦難の状況にもかか令和7年8月6日、広島は被爆から80年を迎えます。被爆当時、当院の前身である広島赤十字病院も壊滅的な被害を受けました。鉄筋コンクリートの建物はかろうじて壊滅を免れたものの、患者5人が死亡し、109人が負傷しました。病院職員や看護婦生徒らも51人が殉職し、残された職員たちは近隣の支部からの救護員らとともに不眠不休で救護にあたりました。その後、被爆負傷者の救護は22日間にわたり、従事した救護員は延べ792人、患者は延べ31,000人に上りました。昨年、当院で治療した被爆患者さんの平均年齢は85.3歳でした 。1 日 平 均 の 入 院 患 者 数 は 6 4 . 5 人 、外 来 患 者 はいます。しかし、超高齢社会に伴い、入院や日常生活に介護が必要な方はむしろ増加しています。当院は高度急性期病院ではありますが、これからも広島赤十字・原爆病院として、被爆者の方々に最適な医療を提供し、併せて地域医療に貢献してまいります。わらず、病院に殺到する負傷者に対し懸命の治療を続けた我々の諸先輩方の姿こそが、赤十字の基本理念である「人道」であり、当院の基本理念となっています。被爆から80年という節目を迎えるにあたり、令和7年4月24日(木)にアメリカ赤十字社の上級法務官トーマス・L・ハーパー氏と地域代表のスコット・アームストロング氏が来院されました。お二人は古川院長、藤本副院長と面会され、当院が取り組んできた原爆被爆者医療や核廃絶に向けた活動などについて、意見交換されました。その後、当院のメモリアルパークを見学され、「爆風でゆがんだ鉄製の窓枠」や「窓ガラスの破片が突き刺さった痕が残る壁」などについての説明をお聞きいただきました。今後も、当院の使命を受け継ぎ、未来へとつないでまいります。広 場歩み 「人道」を基本理念に未来へ 当院の使命を受け継ぐ被爆から80年を迎えて
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