ほほえみ vol.102 2025秋号
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活動の一部をご紹介いたします。今月の トピックス身体拘束を最小限にするには、職員一人ひとりが意識して行動することが重要です。そのために必要な知識を身に付けることができるよう、研修会を行っています。定期的に各部署へラウンド を 行って い ます。ご本人や家族の話を聞き、安心できる環境で療養生活が送れるようにスタッフと考えています。患者さんは入院すると、環境の変化や体調の変化によって、一時的な混乱や、もの忘れがひどくなったような状態になることがあります。例えば、入院していることを忘れて「家に帰らなきゃ」と思うことや、大事な点滴・チューブを外してしまうことがあります。その際、転倒やけがにつながらないよう、安全のために一時的に患者さんの行動の自由を制限させていただくことがあります。しかし、私たち医療者は、患者さんに安心して医療を受けていただきたいと考えています。そのため、身体拘束最小化チーム全体で、患者さんの思いや行動を尊重し、身体拘束をしなくてすむようにさまざまな取り組みを行っています。例えば、点滴中はそばで見守る時間を作る、不安を和らげるための環境を整えるなど、病棟の看護師と一緒に考えています。この取り組みは、医師、病棟の看護師、認知症認定看護師、精神看護専門看護師、社会福祉士、薬剤師、言語聴覚士など、さまざまな専門職が協力して行っています。それぞれの視点を生かし、「その人らしさを大切にした看護」を日々考えながら、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を目指しています。お見舞いに来たら、おばあちゃんが縛られていた。手 術 の 後 、身 体 拘束の同意書を求められた。本当は嫌だけど、お任せしているので仕方ない。なんで動けなくするんだ~。自由に動きたいのに。 3皆さんは、こんな経験を  したことはありませんか?研修会の実施院内ラウンドチ ーム 医 療 の 紹 介「やさしさ」を形にするチームケア 私たちは「身体拘束」を最小限にするために取り組んでいます。身体拘束最小化チーム

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