ほほえみ Vol.78
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03今月のトピックス【 緩和ケア病棟入院の目的 】念願の緩和ケア病棟を10月より南棟5階に開設しました。緩和ケア病棟は主はがんに罹患し、抗癌治療を終了した又は行わない患者さんが療養することを目的とした病棟です。広島市内には、すでに数か所の緩和ケア病棟が稼働しています。これまで当院で治療を受けていた患者さんは、緩和ケア病棟に移りたい時には他院に転院していただかざるを得ない状況でした。「今までずっと日赤にかかっていたので、転院は寂しいです」などの声もあり、我々職員も時には辛い思いを抱えながら対応してきました。このたび緩和ケア病棟を開設し、患者さんの選択肢が増えました。当院の緩和ケア病棟で過ごしたいという希望に沿う一方、自宅が遠いとか家族の都合などにより他院の緩和ケア病棟を希望される方には今まで通りに対応させていただきます。遠慮なくご希望をお申し出ください。日本の緩和ケア病棟は従来この役割を担ってきました。すなわち、緩和ケア病棟に対して一般的なイメージはこちらでしょう。当院の緩和ケア病棟でも重要な使命と考えています。緩和ケア病棟を開設しました患者さんの気持ちを考えた療養スペース人生の最期の時期を穏やかに過ごしていただくこと自宅などで過ごしたいが痛みやその他の症状が支障となって退院を妨げている、という患者さんが当てはまります。逆に、自宅で過ごしているが症状が気になる場合に、症状緩和を図るために一時的に緩和ケア病棟に入院していただく、という利用方法もあります。在宅で安心して過ごせるための支援も大きな仕事だと考えています。退院に向けての症状緩和を行うこと12緩和ケア病棟をお考えの方は、まずは現在かかっている主治医にご自身とご家族の意向をお伝えください。●部長/藤本真弓●南棟5階師長/伊藤久恵病棟責任者:緩和ケア科 

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