ほほえみ Vol.79
3/8

02突発性難聴手術頭頸部癌Point_2Point_3Point_1鼓膜形成術、鼓室形成術、鼻内視鏡手術など耳鼻咽喉科の一般的な手術を行なっていますが、頭頸部の手術では甲状腺癌などに対する甲状腺手術が多いのも、もう一つの特徴となっています。最近は手術で切開した皮膚の内縫いを吸収糸で行い、外縫いを行うかわりに接着剤を用いることで抜糸が不要となり5日程度の入院で済むようになっています。甲状腺癌を除くと頭頸部癌の多くは扁平上皮癌で、治療は進行程度に応じて手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)を単独もしくは組み合わせて行います。当院には形成外科がないため再建が必要となる手術は行っておらず、放射線治療と化学療法を組み合わせた治療を主に行っています。近年は頭頸部癌領域でも様々な分子標的薬が使用できるようになっており、当科でも使用することが多くなっています。当院には高気圧酸素療法治療装置があるため、突発性難聴の患者さんが多いのが特徴となっています。突発性難聴は原因不明の急性の内耳性難聴と定義されますが、多くは内耳の循環障害すなわち酸素不足が原因と考えられており、内耳に高濃度の酸素を供給して回復を図ることを目的に高気圧酸素療法が行われます。突発性難聴は発症後1カ月経過すると改善困難と考えられており、早め(発症後2週間以内)の受診が重要となります。健康のため週に一度、2000mをゆっくり休まず泳いでいます。ランの栽培を行っていて、最近は交配した種子の無菌培養にトライしています。先生のこともっと教えて!Q.日本赤十字マスコットキャラクター

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る