ほほえみ Vol.80
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Component Arm03手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入しました!今月のトピックス昨年末、最新鋭の手術支援ロボット ダヴィンチXが導入され、3月から外科、泌尿器科の手術が始まりました。ダヴィンチとは米国製で、医師の意のままに動く精密な4本のアームを遠隔操作して手術を行うことができる装置です(写真)。通常の内視鏡外科手術と異なるのはカメラや鉗子のブレが少ないこと、立体カメラを使って外科医がさも身体の中に入り込んで直接手術を行うような感覚になること(ヴァーチャルリアリティのゲームなどを想像してみてください)です。内視鏡外科はどんどん進歩して進行癌の手術もできるようになってきましたがそれでも限界があります。ダヴィンチでは小さい傷で精密な手術ができるため、患者さんにも痛みや合併症(手術時に生じるトラブル)が少ない、早期に社会復帰が可能などのたくさんのメリットがあります。日本では2000年に2台が導入され、治験が行われました。現在では国内で400台以上が稼働しています。私は治験のときからダヴィンチに関わっていたため十分な経験がありますが、このたび手術室スタッフも交えてトレーニングを受け、特に安全性に配慮した準備を進めてきました。2018年4月からは直腸癌、胃癌、食道癌が保険適応となり、今後も拡大されていく見込みです。ロボット手術は安全かつ高度な治療を実現するものです。患者さんに確実にお届けできるよう努力を続けていくつもりです。詳細は外科外来へお尋ねください。内視鏡外科室長小西 晃造

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