ほほえみ Vol.81
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DoctorDoctorDoctorDoctor03原爆投下から75年目を迎えて今月のトピックス現在の広島赤十字・原爆病院被爆当時の広島赤十字病院沖本 聡志おきもとさと し●出身地/広島県広島市このたび、眼科部長を拝命いたしました。当院は2018年から勤務しております。総合病院の眼科として、多様な病気や患者様の診療を幅広く行っています。見え方に関して少しでも快適な日常が送っていただけるように、そして患者様の不安が取り除けるような診療を目指しております。●特技/剣道6段(小学生の時から 続けています)ほほえみドクター医療を通じて、これまで以上に皆さんの健康を支えて参ります。眼科部長三春 範夫産婦人科・遺伝子診療室長●出身地/広島県広島市4月1日より赴任しました産婦人科・遺伝子診療室の三春範夫と申します。専門は主に産婦人科領域の臨床遺伝・出産前診断です。普通の産婦人科業務をお手伝いするとともに、高年妊娠 胎児の先天性疾患の診断 遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングなど臨床の分野での診療を頑張りたいと思っています。●趣味/野球観戦猪川 栄興い かわしげおき泌尿器科部長●出身地/愛媛県西条市このたび、泌尿器科部長を拝命いたしました。平成14年から当院で勤務しています。ロボット手術を含めた腹腔鏡手術、結石に対しての内視鏡手術(標準治療)を当院で軌道に乗せることが私の役割だと考えています。引き続きよろしくお願い申し上げます。●趣味/歩く、泳ぐ、魚を釣る(必然 的に日焼けしてしまいます)米谷 卓郎こめたにみはるのりおたくろう外科・呼吸器外科室長●出身地/山口県山口市4月より呼吸器外科室長に着任いたしました。これまで肺癌を中心として多くの手術を行ってきました。手術の大半は胸腔鏡を用いて低侵襲に行っています。最新の知見やエビデンスを取り入れながら治療方針を決定するのはもちろんですが、術後も元気な暮らしが送れるような手術を心がけています。●趣味/居酒屋巡り、ダイビング、 弓道(四段) 令和2年8月6日、広島は被爆から75年目を迎えます。被爆当時、当院の前身である広島赤十字病院も壊滅的な被害を受けました。鉄筋コンクリートの建物はかろうじて壊滅を免れたものの、患者5人が死亡し、109人が負傷しました。病院職員や看護婦生徒らも51人が殉職し、残された職員たちは近隣の支部からの救護員らとともに不眠不休で救護にあたりました。 その後、被爆負傷者の救護は22日間にわたり、従事した救護員は延べ792人、患者は延べ31,000人に上りました。 昨年、当院で治療した被爆患者さんの平均年齢は83.7歳でした。1日平均の入院患者数は77.5人、外来患者は167.4人と、高齢化の進行に伴い5年で24%程度減少しています。 しかし、高齢化社会に伴い寝たきりなど、入院や日常生活に介護が必要な方はむしろ増加しています。当院は高度急性期病院ではありますが、これからも広島赤十字・原爆病院として、被爆者の方々に最適な医療を提供し、併せて地域医療に貢献していかなければなりません。 75年前のあの日、大きな被害の中で白いシーツに赤い赤十字のマークを書き、窓枠も歪んだ建物の前面に大きく掲げ、救護活動にあたった先人たちの勇気と誇りを改めて思い起こし、変わりゆく時代の中でも変わらない赤十字の理念を未来に繋げていきたいと思います。

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