ほほえみ Vol.86
2/8

手術支援ロボット「ダビンチ」ペイシェントカートペイシェントカートのロボットアームビジョンカートサージョンコンソール手術支援ロボット「ダビンチ」について、1度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。ダビンチはアメリカのインテュイティブ・サージカル社が開発し、1999年にヨーロッパで運用が始まりました。2021年現在、世界で約5400台、日本では約400台が使われています。手術支援ロボットといっても、実際にロボットが自分で手術するわけではありません。医師がロボットの腕を遠隔操作して行う手術で、これまでの手術に比べ「より細かく正確に、体への負担も少ない」というメリットがあります。その手術支援ロボット「ダビンチ」の特徴や、当院が行っている術式などをご紹介します。広島赤十字・原爆病院は、手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、拡充しています。「ペイシェントカート」には医師が操作する4本のロボットアームがついていて、その先端に切開・縫合などをする器具や内視鏡を取りつけます。「ビジョンカート」には内視鏡カメラの映像が表示され、サージョンコンソールで操作を行っている医師が見ているのと同じ映像を、ほかのスタッフも共有できます。ダビンチの「ペイシェントカート」と「ビジョンカート」サージョンコンソール操作技術を習得した専門医師がロボットアームの操作を行います。ロボットアームは医師の手の動きと完璧に連動し、自分でメスを持っているような感覚で手術ができます。〈 特集 〉01

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る