2025.11.25
職員コラム
「大切な人へのメッセージは手書き文字で…」
こんにちは、総務課の井上です。
総務課では毎日届く郵便物を仕分けていますが、手書きの郵便物はそれほど多くありません。
病院実習のお礼状などは手書きですが、少々緊張気味な文字からは、学生さんの誠実さが伝わってきます。
ところで皆さんは、筆跡を見ただけで相手が誰だかピンときたり、性格を想像したりすることはありませんか?
「咲いて一輪、ほんに一りん」 山頭火の句を
南棟4階の応接室に額装の作品が飾られています。初めて見た時に不思議と懐かしい気持ちになりました。偶然にも私が若かりし頃に師事していた先生の作品であることに、雅号を見て気づきました。
先生は当時よく、「温故なくして知新なし」と言われていました。臨書の学習を中心に古筆を模写するのですが、ひたすら地道に書き続ける臨書という稽古はひどく遠回りしているような気がしていました。
しかし、今になって思うには何事も無駄なことばかりではないということです。パソコンが当たり前の現在、文字はもはやキーを「打つ」ものとなりましたが、直接文字を「書く」という指先の感覚や造形美は、繰り返し書くことでしか鍛えられないのではないかと思います。
5年前に院内で書道部のお世話を始めたのがきっかけで、久しぶりに筆を持ち白い半紙に向かうと気持ちが整うような感じです。
さて、楽しいイベントが続くこれからの時期、大切な人へのメッセージは、手書きされてはどうでしょうか?
