日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2025.08.07

その他

南棟5階病棟の紹介~つらい症状を和らげ、患者さんとご家族の希望に寄り添います~

南棟5階は緩和ケア病棟です。入院患者さんのほとんどは院内の他の病棟から移って来られた方ですが、他の病院からの転院や自宅から入院される方もいらっしゃいます。この病棟では、がんという病名がついている患者さんのつらい症状を和らげるために、ケアを行っています。

つらい症状といっても、患者さんによって感じる症状はさまざまです。痛みや息苦しさ、吐き気、体のだるさ、眠れないなど、現在最もつらいと感じている症状を確認しながら、薬剤の調整や日々のケア、スタッフ間の関わり方について何度も話し合います。また、患者さんやご家族に「何かやりたいことはあるか」「これからどのように過ごしたいか」といったお話を伺い、思いや希望に寄り添った調整を行っています。

最近では、推しのライブに行くという目標を持つ患者さんの自宅への退院調整や、愛犬に会うための面会調整などを行いました。

病室はすべて個室で静かに過ごせるため、他の患者さんに気を使うことなくリラックスできます。ご家族の面会によって見せる普段とは異なる患者さんの明るい表情や、壁やテーブルに飾られた家族旅行や若かりし日の写真、またお孫さんやひ孫さんが書いた習字や絵などが飾られた美術館のような空間に、私たちスタッフも日々癒やされています。

南棟5階病棟に来て少しでもつらい症状が和らぎ、患者さんとご家族が望む穏やかな時間を過ごせるよう、これからも一日一日を大切にしていける病棟でありたいと考えています。

季節感を大事にしたデイルームの飾りつけ                          美術館のような病室
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