2025.09.17
研修
令和7年度 第1回難病医療従事者研修会を開催しました
令和7年9月10日(水)に『令和7年度 第1回難病医療従事者研修会』を開催しました。会場とWEBでのハイブリット方式で開催し、院外60名、院内92名、計152名という多くの方にご参加いただきました。(会場32名、WEB120名)
最初に開会の挨拶として古川院長より、広島県の難病医療体制と拠点病院等の役割について紹介がありました。
講演はまず整形外科 高野祐護副部長より、『繰り返す骨折、あちこちの痛み、骨粗鬆症などで見逃されている骨軟化症 血清Ca・P・ALPの測定を!(指令難病238)』、続いて血液内科 勝谷慎也副部長より『ITPの過去・現在・未来』(指定難病63)』の講演がありました。
参加者のアンケートからは、「どちらの講演も勉強になった」、「FGF23産生腫瘍の症例が非常に興味深かった」「ITPの歴史について詳しく知ることができ、治療までわかりやすく説明していただきとても勉強になった」等の感想をいただきました。
難病とは、国が治療や研究を進めている希少な難治性の疾患です。
広島赤十字・原爆病院は、広島県の難病診療の分野別拠点病院として免疫系分野(全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群など)、血液系分野(特発性血小板減少性紫斑病や再生不良性貧血など)、消化器系分野(潰瘍性大腸炎や自己免疫性肝炎など)の3分野が指定されています。
また協力病院として、神経・筋分野(パーキンソン病や重症筋無力症など)、骨・関節系分野(骨形成不全症、特発性大腿骨頭壊死症など)の2分野においても指定されています。分野別拠点病院の役割として、診療の質を高めることはもちろん、難病医療に従事している医療関係者に対し、研修を実施することが求められています。
これからもこのような研修会を開催し、医療の向上と地域との連携を深めてまいります。
