2025.03.10
その他
がんサロンを開催しました
令和7年2月19日(水)にがんサロンを開催し、「がん治療中のお口のケアについて」というテーマで、当院の歯科衛生士からお話しました。
がん治療中に起こりやすい口の中のトラブルには、口腔粘膜炎(口内炎)、口腔乾燥症(口の渇き)、味覚障害、口腔感染症(ヘルペスやカンジダ)、虫歯、歯周病、顎骨壊死などがあります。これらのトラブルは抗がん剤治療を受けられる患者さんの約40%、造血幹細胞移植を受けられる患者さんの約80%、口やのどの周辺への放射線治療を受けられる患者さんではほぼ100%出現すると言われています。
がん治療中のセルフケアのポイントは、口の中の潤いを保ちながら粘膜を傷つけないようにやさしく丁寧に歯磨きやうがいなどで口をきれいにすることです。1日何度も丁寧なケアをすることが難しくても、1日1回は丁寧に歯を磨くことや、口の中が荒れているときにはこまめにうがいをすることなど、その時々の状況に合わせたケアを行っていくことが大切です。また、かかりつけの歯科医院を定期的に受診し、専門的な口腔ケアで口腔内のトラブルを予防したり、症状の緩和をしていくことも有効です。
参加者からは「口の中のケアが病気にも影響があるのでとても大切なことがわかった」「ちょうど歯にトラブルを抱えているところでタイムリーなお話でよかった」「口腔内の保湿剤があることを初めて知った」「多岐に治療法があることがわかった、今後の対応の参考にしたい」「医師の説明と資料がとても勉強になった」などの声が聞かれていました。
次回は3月19日に「がん治療中の食事について」というテーマで管理栄養士からお話します。ぜひご参加ください。
