日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2023.03.03

その他

がんサロンを開催しました

2月22日(水)に「白血病について」のテーマでがんサロンを開催しました。

血液内科部長 片山医師より、高齢になるほど移植後の合併症等のリスクが高まることを、臨床試験のデータを用いてわかりやすく説明しました。移植の種類には大きく分けて自家移植と同種移植の2つがあり、病気の種類や状態を総合的に判断したうえで、それぞれの特徴に合わせてどちらを選択するかを判断します。今後の医学の発展によって、抗がん剤治療がますます進歩していくことが予測され、長い目でみると移植の立ち位置も変化していくようです。

移植後は免疫力が下がりやすく、他の感染症に罹患しやすいです。しかし新型コロナウイルスについては、血液内科の患者さんは普段から感染予防を徹底していたため、今回大規模な感染拡大には繋がりませんでした。また、移植を含め治療自体が複雑化してきているため、患者さん本人を中心とした意思決定支援が重要であり、そのためには多職種連携が不可欠であることをお話ししました。

参加された方からは新型コロナウイルスとの付き合い方について質問があるなど、参加者同士で体験談やアドバイス等の活発な発言もあり、多くの方から「参加して本当によかった」「筋力と食事がとても重要であることがよくわかった」などの感想をいただきました。

今後も病気や療養に関する正しい情報の提供や、患者さんやそのご家族が気軽に集まって情報交換ができる場所が提供できるように努めてまいります。

がんサロンの様子
このページのトップへ