日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2022.08.01

医療の知恵

医療の知恵~動悸を感じたら

みなさん、動悸を感じたことがありますか?

動悸とは、いつもは気にしていない心臓の鼓動を感じることです。動悸の原因は様々で、階段を速くあがる、走るなど、体を動かすことでも感じますし、人前で緊張した時や発熱した時などにも感じることがあります。

当院の循環器内科では、みなさんが感じた動悸が心臓からきている症状なのか、もし心臓が原因の場合、どのような治療が必要か判断しています。
まず、問診で症状や病歴を具体的にお聞きします。次に、心電図や心エコー検査、採血などをおこないます。必要に応じて、24時間ホルター心電図や、運動負荷心電図を追加していきます。最近は、1~2週間心電図や、約3年間心電図を見ることができる植込み型の心電計を勧めることもあります。
検査後に“検査中はなんともなかったよ。”とお聞きすることもよくあります。もちろん、何も無いことが一番ですが、検査で診断できる限界もあります。

もし、動悸を繰り返し感じるようでしたら、まずはご自身で動悸の時の脈拍をみてみましょう。脈拍は手首の親指側や、肘の内側で確認できます。
脈拍が動悸と同じように打っているのか、ばらばらに乱れているのか、それとも脈拍は落ち着いていたのか、診断に有用ですので、ぜひ、診察時に教えてください。

循環器内科副部長 出井尚美

脈拍の測定
このページのトップへ