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歯科口腔外科部長
藤田 善教

当科は総合病院の歯科口腔外科として、顔面外傷・口腔癌・顎嚢胞などの口腔外科疾患に対する診療が中心で、一般歯科治療は入院患者の応急的処置に限らせていただいています。周術期の口腔機能管理やNST活動、入院患者の口腔ケアにも力を入れています。
将来口腔外科医をめざす先生はもちろんのこと、一般歯科での治療を考えておられる先生も、基本的な抜歯や外科処置、全身管理、有病者の歯科治療をおこなううえで留意する点を学ぶ有益な1年となると思います。このような歯科治療システムで、まず患者さんに接する基本的態度及び検査法と所見の取り方を習得していただき、指導医の助手をしながら歯科診療、おもに口腔外科の臨床技術を学んでいただきます。具体的には簡単な水平埋伏智歯の抜歯や適当な症例があれば手術室での手術の執刀を目標としています。10月後半からは連携歯科医院(2か所)で各2週間ずつ計1ヵ月の臨床研修を行います。この臨床研修は主に一般歯科治療が中心となります。また1-2月頃に1ヶ月間、当院麻酔科での全身麻酔管理の研修を受けていただくことが可能です。研修の後期には入院患者さんを担当していただくこともあります。経験豊富な指導医4名とそれを支えてくれるスタッフのもとでの充実した1年間の研修を通して、外来から入院までの臨床知識と技術を習得していただければと思います。

先輩研修医より

令和3年度歯科研修医 T先生

私が当院歯科口腔外科で研修をさせていただいて良かった点についてですが、総合病院であるので基礎疾患を持つ患者さんの治療を多数経験できることが最大の魅力だと考えます。高齢化が進む中、全身疾患を持つ患者さんは増加する一方です。歯科の知識だけでなく、全身的な医学・薬学知識も学ぶことができたのは今後の歯科医師人生において強みになると思います。また、口腔外科であるため、抜歯や外傷といった外科処置はもちろん、癌や顎骨壊死など全身麻酔下での手術に携わることができ非常に勉強になりました。一般歯科治療も担当患者さんを持たせていただき、補綴・保存分野の技術・知識を習得することができました。
 最初は不慣れなことばかりで大変でしたが、日々の業務に慣れ、患者さんを診察することにも慣れると楽しく刺激的な日々を送ることができました。

令和4年度歯科研修医 K先生

当院の研修では、日々の口腔外科研修の他に、1か月の麻酔科研修・開業医研修、周術期の口腔機能管理などを経験することができます。口腔外科研修では、炎症、癌、良性腫瘍、嚢胞、外傷など多岐にわたる口腔外科疾患の局所麻酔下、鎮静下、全身麻酔下での処置を経験することができます。歯科研修医1人という環境を不安に思う方もいらっしゃるかと思いますが、医科の同期とは研修が一緒であったり医局の席が近かったりするため、1年を通して関わりがあり、支え合ったり知識を共有したりすることができます。
研修開始してしばらくは慣れないことが多く大変に感じることも多くありましたが、環境に慣れてくると楽しく充実した研修生活を送ることができると思いますので、口腔外科に興味がある方はぜひ一度見学にいらしてください。

令和5年度歯科研修医 T先生

この1年を通じて、通常の研修では見て回る事ができないような症例や手技に立ち会い貴重な体験をする事ができました。また、智歯抜歯や残根抜歯など、今後外科に進路を固定せずとも、開業医等で遭遇する処置を指導医の元で数多くやらせてもらうことも出来ました。その中で自分の手技に関しての良かった点や改善点を丁寧にフィードバックしていただきました。
もし、今後抜歯嚢胞摘出等の小手術に興味がある方や、元々観血処置が苦手だが克服したい方は是非研修をしに来てください!
そして、外の病院での研修は必ずあなたにとって実りのあるものになると思っています!!

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